株式市場のボラティリティは上昇していますが、すべての企業の株価がそうであるとは言えないようです。テクノロジー(ハイテク)セクターが軟調となりS&P 500指数の重しとなっている一方で、バリュー株や景気敏感株が株式市場を牽引しています。多くの投資家がテクノロジー以外の企業を選好し、市場のローテーションが進行していることの表れとみられます。
1月下旬以降、株式市場のボラティリティは高まっており、より大きな調整局面に入ったのではないかと懸念する声もあります。しかし、直近のパフォーマンスを分析すると、2025年に市場を牽引していた大型テクノロジー株が下落の主因となっていることが分かります。例えば先週は、人工知能(AI)の進展を受けて投資家が同セクターの競争優位性や長期的な価値を再評価したことから、ソフトウェア株が大きく売られました。テクノロジー株で下落した銘柄を見ると、平均で16%下落しています。テクノロジー・セクターはS&P 500全体の20%超を占めています。
しかし、すべてが悪いニュースというわけではありません。テクノロジー以外の分野のS&P 500構成銘柄は上昇しています。S&P500指数構成銘柄のうち64%の銘柄は年初来でプラスとなっており、2月6日時点での平均リターンは11.4%に達しています。
背景にあるのは、市場のローテーションです。すなわち、大型テクノロジー株から、バリュー株などの景気敏感セクターへと資金が移っていることの表れとみられます。私たちは、この動きには持続性があるとみています。
足元の米国経済は底堅さを示しています。市場への参加や企業収益の成長が大型テクノロジー以外の分野へと広がる中で、私たちは改めて、時価総額、セクター、さらには地域をまたいだ分散投資の重要性をお伝えしたいと思います。
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